第22章 キャンプ場
俺は某県のキャンプ場に来ていた。
今回は遊んでいるわけではない。
仕事だ。
人伝てに話しが回ってきて、何かよくわからんうちに働きに来ていた。
この頃の俺はBMXの練習の為に、土手にジャンプできるコースなんかを造っていた。
夜中にユンボで勝手に造ってしまうのだ。
当然、役所に見つかれば潰されてしまうのだが、こちらもまた、別の場所に造るという、ゲリラ的活動をしていた。
それで、ユンボとブルドーザーの免許(正確には講習修了証で免許ではない。)を持っていたので、働きに行く事になったのだ。
俺の仕事はイノシシに掘り返されてデコボコになった地面を整地する事。
まぁ、やるのは重機なので、俺は座っているだけだから、なんてこたぁない。
ここのキャンプ場、敷地内に小川が流れていて、子供なんかは、ここで水遊びをするらしい。
んでもって、ここのキャンプ場、当時としては進んでいて、トイレがコンポジスト何とかってやつで、おが屑とウンコを混ぜて肥料が出来上がるっていう今流行のSDG何とかってやつみたいだ。
で、出来上がった肥料なんだが、どうみたってウンコにしか見えない。
百歩譲って肥料だとして、だったら畑に撒きたいところだが、あいにくこのキャンプ場に畑は無い。
ってんで、ここのオーナー、前述の小川に撒いてたな。
オイオイ、子供が水遊びするんじゃねぇのかよ。
俺は元々、短期の約束だったので、辞めて帰ってきたが、あのウンコまみれの小川、どうなったんだろ?